秋草図屏風 | 俵屋宗雪
秋草図屏風(あきくさずびょうぶ)
俵屋宗雪(たわらや そうせつ)
俵屋宗雪(生没年不詳)は江戸時代前期の絵師で、琳派の祖・俵屋宗達及びその工房が用いた「伊年」印を受け継いだことから、宗達の後継者と考えられている。はじめ京都で活動した後、加賀藩前田家の御用絵師として金沢に下り活躍した。 緑青が薄く塗られた金地の野辺に、菊、萩、女郎花(おみなえし)、芒(すすき)、芙蓉(ふよう)といった秋の草花が咲き乱れる本作は宗雪の代表作として知られ、高円宮家に伝来した。宗雪は寛永19年(1642)頃、「法橋(ほっきょう)」の位に叙されており、「宗雪法橋」の落款を用いた本作はそれ以降に制作されたことが分かる。
https://gyazo.com/c49589ca1bc67f37102440249b064e5c